しつけで体罰をやってしまっている人は多いと思います。
しかし叩くといった体罰行為では決してしつけは出来ません。なぜなら犬は飼い主との信頼関係を大切にする動物だからです。
そんな犬のしつけで叩いてはいけない理由について詳しく解説していきます。
1、まずはしつけを行う理由について

人と一緒に生活する上での規則を覚えるため
人は社会生活を送るために子供時代に親から様々なことを教えてもらいます。それと同様に愛犬にもしつけを通して社会のルールを教える必要があります。
特に日本では「外で汚れた足のまま家の中に入ってはいけない」、「知らない人の家のソファーに勝手に乗らない」など文化的なルールが存在しているので必要になります。
安全な生活を担保するため
しつけをすることの大きなメリットは、飼い主が意図して愛犬が怪我をするような事故を防ぐことが出来ることです。例えば散歩中に飼い主の手を離れて走り出してしまったときに、しつけが出来ていれば車道に出ることはありません。しかししつけが出来ていないと、そのまま車道に走って行ってしまい最悪の場合事故に遭う可能性が高まります。
つまり、しつけは飼い主が愛犬の命を守り安全に人と生活できる方法を学んでもらうことです。
愛犬の行動が人に無害だと知ってもらうため
人の社会に生きている犬の中で大型犬は注意が必要です。その風貌から凶暴なイメージや不快な印象を持つ人が少なからずいます。というのも、大きいサイズというだけで恐怖心を覚える人が多いからです。その上、大型犬の唸り声は恐怖心を助長したり、大きな声が騒音だとして不快感を与えてしまいます。
決して人に襲うということはないですがイメージだけで、愛犬が受け入れてもらえないのは飼い主にとって悲しい事実です。そうならないためにも、しっかりしつけをして人の言う事を聞くということを相手に分かってもらうためにしつけは必要になります。
2、愛犬のしつけで飼い主が決して叩いてはいけない理由について

ここまでしつけの重要性を紹介しました。しつけの方法は飼い主によって様々ですが最もやってはいけないのが叩く行為です。なぜ叩いてはいけないのかその理由を紹介していきます。
体罰は素人が扱うには難しすぎる方法だから
しつけの一環としてプロのトレーナーの中には叩く行為がしばしば見られます。
しかしそういった体罰を用いたしつけの難易度は非常に高く、一般の素人がやるとまず良いことがありません。
体罰は弱すぎると意味がない、しかし強すぎると愛犬との信頼関係が崩れる
先程紹介したようにプロのトレーナークラスでないと体罰をしつけで使ってよいことはありません。
なぜなら体罰は弱すぎれば全く効果がありません。その一方で強くやりすぎると犬が飼い主に対して恐怖心を強く抱くようになります。
つまり犬の性格に合わせて柔軟に対応できるだけの見極める力がないと、しつけが出来ていない犬になるか、人の一挙一動にビクビクしてしまう臆病な犬になってしまうということです。
体罰による恐怖心を覚えると、同じようなものも突然恐怖心の対象になる
人の手で叩くなどの体罰行為を行った場合、人の手じゃなくても形が似ていればその対象に恐怖を覚えるようになります。そうなると散歩中や他の飼い主が触ろうとした瞬間に警戒し相手に怪我をさせる可能性が高いです。
恐怖に対して防衛本能が働き攻撃しやすい
自分の身を守るために、恐怖の対象に対して攻撃する反応はよくあります。そしてその経験が習慣化し手が付けることのできない犬になってしまうのです。
まとめ
体罰を与えることで飼い主のこうなって欲しいという思いは伝わりません。むしろ、言う事を聞かなくなると思ってください。
また体罰によって恐怖心を植え付けると人を攻撃する犬になってしまうので絶対にやめましょう。しつけは正しい方法を調べて、愛犬と信頼関係を築きながら慎重に行ってください。