散歩中にリードを噛んでしまい、困っている飼い主さんを見たことは無いでしょうか?
あるいは、そのままあまり気にせず散歩をしているという飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
実はその状態のまま散歩を続けていると、大問題に繋がることもあるのです。
権勢症候群(アルファシンドローム)の原因になる

大きな問題点の一つとして、権勢症候群(アルファシンドローム)が酷くなる可能性が挙げられます。
権勢症候群(アルファシンドローム)とは?
簡単に言うと、犬自身が「自分がこの家族のリーダーだ」と思うようになってしまう状態です。
権勢症候群(アルファシンドローム)が起こす問題として、
・飼い主のいうことを全く聞かなくなる
・唸る・噛みつく・吠えるなどの問題行動を起こす
などが挙げられます。
リード=支配
犬にとって「リード」は、人間が犬を支配する一番身近なものです。
そのリードを犬の好き勝手にさせてしまうことで、「飼い主をコントロールできた」と勘違いをして、権勢症候群(アルファシンドローム)に繋がるのです。
犬がリードを噛む理由
リードを噛む行為にはいくつかの理由があります。それぞれ、対処法と一緒に紹介していきます!
犬がリードを噛む理由

犬がリードを噛む行為にはいくつかの理由があります。それぞれ対処法と一緒に紹介していきます!
散歩コースを変えたいため
犬が先導するようにリードを引っ張っている場合、「こっちにいきたい!」と訴えている可能性があります。
この場合、すでに主従関係が逆転してしまっているといえます。
さらに、これに従ってしまっては権勢症候群が酷くなってしまいます。
対処方法
絶対に従わず、いつもと同じコースを歩きましょう。その他、普段から甘やかしていないか、主導権が犬になっていないかなど普段の生活を見直すことも効果的です。
ストレスが原因
リードを噛む行為以外にも、吠えたり自分を噛むなど、他にも問題と思われる行動が見られる場合は、ストレスが溜まっている可能性があります。
散歩時にかかるストレスは
・犬にとって苦手な道を毎日歩いている(人や車が多い道など)
・苦手な犬がいる場所を毎日歩いている
などです。
対処方法
一度、散歩コースを静かな通りなどへ変えてみましょう。それでも改善しない場合は、普段の生活でストレスになってしまうことはないかを見直してみましょう。
歯が痒いため
子犬の場合、乳歯が生えそろってから4ヶ月〜6ヶ月の間で永久歯に生え変わり、7ヶ月〜1年で永久歯が生えそろいます。生え変わりのタイミングは、歯が気になってしまう時期でもあり、いろんな物を噛んで歯痒さを解消しようとします。
そのため、散歩時にリードを噛んでしまうことがあります。
対処方法
仕方のないことなので、怒らずに噛んでもいい代替物(オモチャなど)を渡してあげましょう。
また、噛んだら→立ち止まるを繰り返して「噛んではいけない」ということを認識させるのも大切です。リードから口を離した時は、その都度褒めましょう。
注意したいポイントとして、「歯が痒いから仕方ない」と何もしなければ、噛み癖がついてしまうため気を付けましょう。
リードをおもちゃだと勘違いしているため
リードが長く垂れ下がっている場合、犬の視界に入り気になって噛んでしまう子もいます。
さらに、リードを噛んで飼い主さんと遊んでもらっている感覚でいる場合もあります。
対処方法
この場合は「リードは噛んではいけないもの」と覚えさせなければいけません。
リードをつける前に、リードを口から離して飼い主さんの後ろに隠し、大人しくなるまで動かないようにしましょう。
そして、落ち着いた頃にそっとリードをつけてあげましょう。
また、リードをつけた際に同じようにリードを噛む場合は、上記を繰り返して「リードを噛むとお散歩にいけない」ということを認識させます。
お散歩中に噛む場合は、噛んだら止まるを繰り返し、噛まなくなるまでしつけを行いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
リードの噛み癖を治すためにはまず、愛犬がリードを噛む原因を考えるところから始めます。
原因がわかれば、根本的な解決が可能です。
リードを噛みながら散歩を続けていると問題行動に繋がり危険です。できるだけ早く解決できるように原因を突き止めて対策を打ちましょう!