更新日 : 2021年06月24日

大型犬がかかりやすい骨の病気「股関節形成不全」の原因と予防方法について

多くの大型犬種がなりやすい「股関節形成不全」は、関節部分の骨が変形する事によっておこる病気です。

痛みを生じる病気なので、出来れば発症させたくないものです。
そこで今回は、股関節形成不全について、原因や症状・予防方法をご紹介いたします。

犬の股関節形成不全とは?

犬の股関節形成不全とは、犬の両側の股関節にある骨(寛骨臼と大腿骨)が変形し、股関節がかみ合わなくなる病気です。

また、寛骨臼と大腿骨がうまくかみ合わない事によって関節内に炎症を起こし、状態によっては痛みを伴う病気です。

原因と症状

犬の股関節形成不全は、遺伝が関与しているという事が明らかとなっています。また

  • 偏った栄養
  • 偏った運動

などが原因となり発症するといわれています。

また、体重が重ければ重いほど骨の変化を起こす可能性があります。体重が11~12㎏以上の犬が股関節形成不全を発症しやすく、11~12kg以下の小型犬の場合は発症はまれと言われています。

好発犬種は以下の通りです。

  • ラブラドールレトリバー
  • ゴールデンレトリバー
  • バーニーズマウンテンドッグ
  • セントバーナード
  • ジャーマンシェパードドッグ
  • ロットワイラー       など…

症状

股関節形成不全を発症すると、以下のような症状が出ます。

  • 腰を振りながら歩いている
  • 横すわりをしている
  • うさぎ跳びのような歩き方をする(後ろ足を一緒に動かして走る)
  • 立ち上がる事を嫌がる・時間がかかる
  • 階段の上り下りや運動をする事を嫌がる
  • 後ろ足の左右の接地点の感覚がせまい(立っている状態で)

病気が進行すると、体の前の方は筋肉質なのに後ろは痩せているという、ボディービルダーのような逆三角形の体つきになります。

なりやすい年齢は?

先天性や遺伝の場合、生後6か月ごろから症状が出始めます。

上記のような若い時期に、まだ股関節形成不全と診断する事は難しいと言われています。飼い主さんが症状に気づくのも生後6か月から1歳になるまでと言われています。

大型犬を飼育している場合、1歳になる頃には仮に症状が出ていない場合でも、一度病院で検査してもらう事をおすすめします。

予防方法

飼い主さんができる予防方法は、以下の通りです。

  • 子犬の時に、過剰な栄養を与えないようにする(栄養バランスの良いドッグフードを与える)
  • 肥満にならないように、体重管理を行う
  • 過度な運動はさせない

さらに、股関節形成不全がある犬の場合は

  • 肥満にならないように体重管理をする
  • 滑りやすい床で歩かせないようにする(フローリングなどはNG)
  • 滑らないように足の裏の毛は常に短くしておく
  • 過度な運動は避ける

など、股関節に負担がかかる生活は避けるよう注意が必要です。

治療方法

犬の股関節形成不全の治療方法は2つあります。

  1. 内科的治療
  2. 外科的治療

内科的治療では、鎮痛剤やレーザー療法で痛みの管理をしたり、運動制限や体重管理を行います。

この方法で改善する事もありますが、されない場合は外科的治療に移ります。

手術費用

おおよその手術費用は以下の通りです。

大型犬0歳・手術1回・入院6日
合計=約400,000円~420,000円

手術をするのであれば、おおよそ40万円前後は必要になると考えておきましょう。また大型犬を飼育している方は、股関節形成不全の保険適用をしている保険会社へ加入する事をおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?

股関節形成不全の症状に一つでも当てはまるようであれば、早めに病院へ行き検査してもらいましょう。

また、子犬の頃はバランスの良い食事と、適度な運動を心がけるようにしましょう。